赤ちゃんにもお母さんにも優しい! 夜泣き改善のための3つのステップ
■なぜ夜泣きをするの?
赤ちゃんが夜泣きする原因は、2つあります、1つは体内時計で、もう1つは寝かしつけの習慣です。
私たちはみな体内時計を持っていますが、生まれたての赤ちゃんではまだ体内時計が働いていません。
赤ちゃんの体内時計が働き始めるのは、生後1カ月くらいからです。
ヒトの体内時計の1日はおよそ24.5時間で、地球の1日より少し長くなっています。
大人になると朝に明るい光を浴びることで体内時計がリセットされて、体内時計が地球の時間と合います。
しかし、体内時計のリセット機能を働かせるためには練習が必要です。
この練習で最も大事なことは、「朝昼は明るくにぎやか、夜は暗く静か」という環境の中で、毎日を過ごすことです。
朝にお母さんが忙しかったり、赤ちゃんが気持ちよく眠ったりしていると、つい目覚めさせる時間が遅くなります。
すると、体内時計のリセット機能が働かず、赤ちゃんの体内時計が毎日約30分ずつ遅くなります。
朝の目覚めが遅くなれば夜に寝つく時刻も遅くなり、無理に寝かせようとすると夜泣きの原因になります。
また、本来は眠るべき夜に明るい環境で過ごすと、体内時計が混乱してしまいます。
夜遅くに帰ってきたお父さんが赤ちゃんをお風呂に入れることは、スキンシップの点では良いのですが、体内時計が混乱して夜泣きの原因となります。
このタイプの赤ちゃんは、全体的に睡眠が浅く、昼寝もまとめて長くとれない傾向があります。
寝かしつけの習慣にも注意が必要です。
たとえば、眠るときにお母さんが立って抱っこして揺らしてもらっていた赤ちゃんは、夜中に目覚めたときにも同じことをしてもらわないと安心して眠れません。
この寝かしつけの方法は、お母さんにはかなりに負担になりますから、毎日夜中に何回もするわけにはいきません。
そんなときに夜泣きが続いてしまうのです。
■夜泣き改善の3ステップ
□ステップ1:朝は7時までに起こそう
強い光には、体内時計を調整する強い力があります。
時間になったらカーテンを開けて、部屋に太陽の光を入れましょう。明るさに気づいて赤ちゃんが体を動かし始めたら、そっと抱き上げてください。
このときにいきなり抱きあげると、「起きぐずり」の原因になるので注意しましょう。
赤ちゃんが目覚めたら、これら何をするのかを話しかけながら、顔を拭いたりパジャマを着替えたりして、朝の習慣を始めてください。
前日の夜が10時以降に眠ったときは、朝8時を目安にしても構いません。
朝が苦手なお母さんは、お父さんにも協力してもらいましょう。
□ステップ2:お昼寝の時間を調整して、日中は活動的に過ごそう
昼寝は、生後3カ月くらいまでは眠そうにしたら寝かせてください。
その後はお昼寝の時間帯が、「朝寝」「昼寝」「夕寝」の3つに分かれているイメージを持ちましょう。
夜の睡眠をしっかりとれるようになるために、お昼寝は赤ちゃんがしたいだけさせるのではなく、時間が来たら静かに起こすようにします。
目覚めたらお散歩や外遊びなどをして、太陽の光を浴びながら活動的に過ごしてください。
「朝寝」は9時ごろからで、生後6カ月までは1時間、そのあと1歳までは30分くらいとって、その後は少しずつ減らしていきます。
「昼寝」は12時ごろからで、生後8カ月までは2時間半、3歳ごろまでは2時間ほど眠らせてあげましょう。
昼寝は、4〜5歳ごろからしなくなる子どもが増えてきます。
「夕寝」は5時までに切り上げましょう。
それ以上眠っていると、夜に眠れなくなります。
夕寝は生後4カ月ごろまでは30分〜1時間ほど必要ですが、その後は徐々に減らしていきましょう。
□ステップ3:寝る前30分のイチャイチャタイムを作ろう
夜は8時までに眠らせることを目標に、食事や入浴などは7時半までに済ませます。
部屋の照明が明るいと寝つきが悪くなるので、オレンジ色などの暖色系の照明で夕方の薄暗い雰囲気を演出しましょう。
テレビやパソコン、携帯電話は厳禁です。
お母さんは家事や仕事のことを忘れて、しっかりと赤ちゃんと向き合ってください。
いつもより少し声を低くして、優しくゆっくり話し、意識してスキンシップをとることが大切です。
母乳やミルクをあげるのなら、足のうらをくすぐったり背中を軽くたたいたりして、眠らずにたくさん飲んでもらいましょう。
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