絵本のなかで繰り広げられる「冒険」に、胸躍らせた経験のある男性は多いでしょう。
大人になったいまだからこそ、息子と一緒にワクワクするような思いを再び味わってみるのも悪くないかもしれません。
そこで今回は、独
自アンケートの結果を参考に「息子と一緒にパパも楽しめる『冒険絵本』」をご紹介します。
【1】地下の世界をのぞいてみよう!『もぐらバス』(偕成社:文・絵 うちの ますみ)地面の下を走る「もぐらバス」が、変な名前のバス停を経由しながら、地中ならではのハプニングに負けずお客さんを運び続ける物語です。
「たけのこに道を塞がれるとか、設定が面白い」(20代男性)というように、あたかも自分たちの足の下でもぐらバスが本当に走っているような、楽しい読後感を味わえそうです。
【2】トイレはどこだ?『もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう』(徳間書店:作・絵 土屋 富士夫) 便意をもよおしてデパートに入った男の子が、不思議な世界に迷い込み、右往左往する作品です。
「大人になってからも似たようなことがよくある(笑)」(30代男性)というように、男同士だからこそ、漏れそうでピンチのときのあの感覚を共有し、ドキドキできそうです。
【3】いたずらっこのマックスの寝室に…『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房:作・絵 モーリス・センダック) 着ぐるみ姿で暴れていた主人公が罰として寝室に放り込まれて、いつのまにか怪獣たちのいる世界に…というお話です。
「大人が読んでも発見がある」(30代男性)というように、幻想的な夢を見ているような物語に、子どもならずとも心奪われてしまうでしょう。
【4】園長から学べることもたくさん『ダンプえんちょうやっつけた』(童心社:作 ふるた たるひ たばた せいいち)園長先生を倒すために、園児が壮大な海賊ごっこを仕掛ける作品です。
「自分たちでルールを作らせ、遊びの中で成長させるダンプえんちょうの方針はすごい!」(30代男性)というように、父としては、わが子への教育のあり方を考えさせられるかもしれません。
【5】食卓の道具が旅に出たら…『ふらいぱんじいさん』(あかね書房:作 神沢 利子 絵 堀内 誠一) お役御免になったフライパンおじいさんが海やジャングルで冒険をする作品です。
「『生きる意味』を考えさせられた」(30代男性)というように、朝食を作る役目を終えてもまだ何かの役に立ちたいという主人公に共感するお父さんも多そうです。
【6】男の子はみんなヒーロー『ぼく、仮面ライダーになる!』(講談社:作・絵 のぶみ)主人公がいじめっ子に立ち向かう勇気を持ったとき、本当に
仮面ライダーに変身してしまう作品です。
「心に火がつけば、男は誰でもヒーローになれる」(30代男性)というように、息子だけでなく、すでに大人になった自分も熱いハートを取り戻せそうです。
【7】ヘンテコな建物『100かいだてのいえ』(偕成社:作 いわい としお)主人公が100階建ての家のてっぺんに遊びに行く途中で、リスやミツバチなどの生き物と触れ合う作品です。
「絵を見ながら息子も一緒にジュースを飲んだりして楽しそう」(20代男性)というように、生活の様子が丁寧に描かれているので、何度読んでも新しい発見があるでしょう。
【8】弱虫ラチの成長を描く『ラチとらいおん』(福音館書店 作・絵 マレーク・ベロニカ) 臆病な主人公が、強くなるために「小さな赤いライオン」の特訓を受ける作品です。
「体が小さい息子が、急に負けず嫌いになりました」(30代男性)というように、勇敢なライオンと、だんだん強くなるラチの姿は内気なわが子を勇気づけるかもしれません。
【9】勇気や友情の要素がいっぱい『おしいれのぼうけん』(童心社:作 ふるた たるひ たばた せいいち)幼稚園の中で恐れられている「おしいれ」の中で起こる冒険物語です。
「80ページもあるのに子どもは飽きないんですよね」(30代男性)というように、普段は絵本に興味を示さないお子さんも、地下の世界に住むねずみばあさんから必死に逃げる二人の子どもの大冒険に、手に汗を握ることでしょう。
絵本選びをママ任せにしていてはもったいないので、子どもの世界を広げるためにも、男親の視点で選ぶことも大切なのではないでしょうか。
冒険ものに関しては、「自分が面白いと思えるかどうか」を基準に選んでみてもいいかもしれません。(外山武史)
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