「赤ちゃんが見ている世界ってどんな感じなんだろう?」
「赤ちゃんの好奇心ってどこに向けられているのかな?」
親ならずとも、赤ちゃんの頭の中には興味がありますよね。
これ、実は最近カナダの大学が行った”赤ちゃんの目線を調査する”という興味深い実験によって、わかってきたのです!
今日は、この実験結果を交えながら赤ちゃんの世界観について育児
コンサルタントの
佐藤めぐみがご紹介します。
■いつも赤ちゃんが注目しているものが明らかに!ライアソン大学のニコール・サグデン氏らは、赤ちゃんの頭にビデオカメラが内蔵されたスマイリーフェイスのバンドをつけ、起きている時間の目線の動きを記録する、という実験を行いました。
具体的には、2週間の間、14人の生後1ヶ月の赤ちゃん(男の子7人、女の子7人)と、16人の生後3ヶ月の赤ちゃん(男の子8人、女の子8人)に協力してもらったため、計45時間分のデータを集計したのです。
ビデオカメラには、ママやパパが一緒に遊んでくれているシーン、ベビーバギーで町中を移動しているシーン、レストランでの食事のシーン、ママ友の集まりのシーンなどバラエティーに富んだ内容が記録されていました。
この内容を分析すると、
・赤ちゃんは起きている時間の25%を人の顔を見て過ごしていた
・そのうちの70%は女性の顔に視線が向けられていた
・そのうちの80%は大人の顔に視線が向けられていた
ということが判明!
子どもが女性を好む傾向があるのは、きっとみなさんもこれまでの経験で感じていると思います。
それがデータ的にも証明されたのですね。
■赤ちゃんはママらしき人を無意識で求める!生後1ヶ月、3ヶ月と言えば、ママへの依存度100%の時期で、子育て心理学的に見ても、まだまだ不安感が先行する時期でもあります。
そんな赤ちゃん達が不安を解消するために目で追うのは、やはり生身の人間、しかも、大人の女性。
小さな子が女性を好むのは、ママとの共通項が多いからとも言えるのではないでしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は、ぼやけて形も認識できないほど。
3ヶ月くらい経って、何となく形が認識できるくらいに成長すると言われています。
つまり、この実験に参加した生後まもない赤ちゃん達は、ぼんやりとした世界の中で”ママらしき人”を追い求めていた、とも解釈できるのです。
やはり、ママは赤ちゃんにとって不安緩和剤。
そう思うと、その視線にニコッと返してあげたいですね。
それにしてもこの研究、すごいと思いませんか?
生後1ヶ月の赤ちゃんにビデオをくっつけるなんて!
日本ではなかなかできないことですよね。
この研究に協力した赤ちゃん達、本当にお疲れ様でした。
【著者略歴】
※
佐藤めぐみ・・・心理学がベースのポジティブ子育て『プラス思考育児
メソッド』でママをサポートする『ポジカフェ』主宰。ママ向けストレス診断、悩み相談、叱り方教室 『ポジカリ講座』 など育児
コンサルタントとして活動中。
著書は、『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』(
あさ出版)、『パリママの心豊かに生きるシンプルなヒント』(
アルマット)、『叱るときのイライラがなくなる! 子育て心理学のプロ
佐藤めぐみの「ポジカリ」
メソッド』 (All About Books)[
Kindle版]がある。
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