子どものつくウソには、幼児期特有の問題視する必要がないウソと、やめるよう導いていかなければならないウソがあります。
ここでは、子どもがウソをつく理由と素直な子どもに育てるポイントをご紹介します。
■幼児期特有のウソ□空想の世界のウソ 幼い子どもは、空想の世界と現実の世界の境界線がなくなり、現実にないことを本当にあると思い込んで、ウソをついてしまうことがあります。
たとえば、大好きな人形がおしゃべりしたというような、かわいい内容です。
成長とともに、少しずつ空想の世界と現実の世界との境界線がはっきりしてきて、こういうウソはつかなくなっていきます。
□願望のウソ こうなったらいいという強い思いからついてしまうウソです。
たとえば、お母さんが「春休みにディズニーランドに行けたらいいな」と言ったとします。
それを子どもが、ディズニーランドに行きたいという強い思いから、「今度、春休みにディズニーランドに行くんだ」と友達に言ってしまうようなウソです。
このような場合、本人はウソをついている意識がない場合もあります。
このように、誰かをだまそうというような「ウソ」ではなく、幼児が成長していく過程のひとつにこのようなウソがあることを理解しておきましょう。
■なぜ子どもはウソをつくのか□叱られないようにするためにウソをつく 本当のことを言うと叱られるからついてしまうウソです。
親が「なぜ?」「どうして?」と厳しく問いつめると、自分を守るため、ウソをついてその場を取り繕うことがあります。
この場合、ウソにウソを重ねてしまうこともあります。
□人に認められたい、注意をひきつけたいという気持ちからウソをつく 親に対しては「今日、学校で100点のテスト返してもらったんだよ。でも、落としちゃった」とか、お友達に対し「ぼく、○○や△△のゲームソフト持ってるんだよ」などと言ってしまうウソです。
□親の真似でウソをつく 親が子どもに適当なことばかり言っている場合、子どもも罪の意識がなく、同様に気軽にウソをついてしまう場合があります。
■子どもがウソをつかないようにするために□1.子どもに厳しすぎないか 子どもに対して厳しすぎないか、我慢させすぎていないか、振り返ってみてください。
厳しすぎると、叱られたくないという一心からウソをつくことがあります。
□2.どうしてウソをついてはいけないか理解させる ウソをつく癖がついてしまうと、ウソに対する罪悪感もマヒしてきます。
ですから、どうしてウソをついてはいけないのか理解させなければなりません。
ウソをついてしまうと、本当のことを言っても信じてもらえなくなり、それがどんなにつらいことか伝えましょう。
□3.本当のことを言った場合、絶対に叱らない 「絶対に叱らないから、本当のことを言ってちょうだい」と言って、子どもが本当のことを言った場合、絶対に叱らないことです。
□4.正直に話したことを褒める 子どもが悪いことをして、自分から正直に話した場合も、正直に話したことを褒めてあげましょう。それから、悪かったことを注意してください。
□5.親が子どもに誠実な態度で臨む 親のまねでつくウソの場合ですが、言うまでもなく、親が子どもに誠実な態度で臨み、ウソをつかないようにすることです。
子どもだからという、いい加減な気持ちではいけません。
子どもだからこそ、誠実に接しましょう。
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