読むと赤ちゃんが笑顔になって「至福の時間」を味わえる絵本3冊
筆者のところに、「赤ちゃんに絵本を読んであげたいけれど、全然見てくれません……」そんなお悩みが寄せられることがあります。
「やっぱり小さな赤ちゃんに絵本は無理なのかしら?」と、ため息混じりのお母さんの様子が目に浮かびますが……。
あきらめるのはまだ早いです!
赤ちゃんが絵本に興味を示さない場合、お母さんが”絵本の文字を読むこと”ばかりにこだわっているケースも多いもの。
そこで今回は、このような悩みを減らす方法を、絵本・児童書専門古書店『おひさま堂』の店主・大橋悦子がご紹介したいと思います。
■読み聞かせのポイントは”親子一緒に楽しむ”こと
まず、絵本は教科書ではありません。特に小さな赤ちゃんに絵本を読んであげる時は、”大好きなお母さんの声を聞かせてあげて、一緒に楽しい時間を過ごす”ことが1番大切なのです。
ですから、時には赤ちゃんに話しかけたり、歌うように絵本を読んであげたりするのもOK。
赤ちゃんとお母さんの両方が「楽しいなぁ」と感じるやり方で、絵本を読んでみましょう。
以下の絵本が、そんな読み方にピッタリの絵本です。
1日たった5分の読み聞かせを通して、赤ちゃんの喜ぶ顔が見られたらお母さんも嬉しいですね。
そしてその赤ちゃんの笑顔はきっと、子育てで大変な毎日にポカポカの陽だまりみたいな幸せ時間を届けてくれると思います。
■読み聞かせると赤ちゃんが笑顔になる絵本3冊
(1)『だるまさんが』
「だるまさんが……」に続く、おなじみのアノ言葉を期待していると、見事に裏切られます。
ころばない代わりに「どてっ」となったり「びろーん」となったり、とぼけたお顔のだるまさんが体全体で色々なアクションを繰り広げます。
その様子が面白い!
面白すぎます!
しかも、赤ちゃんが喜ぶだけでなく、そのあまりの面白さに、普段は絵本など読まないお父さんが自分から読み聞かせをかってでたということもありました。
同じシリーズの『だるまさんと』や『だるまさんの』も合わせてぜひどうぞ。
(2)『もこ もこもこ』
リズミカルな言葉・シンプルな形・鮮やかな色、その3つは赤ちゃん絵本に求められる大切な要素です。
『もこ もこもこ』はその3要素をバッチリ含んだオススメの絵本。
でも正直に言えば、『もこ もこもこ』以外にもこの3要素を満たす作品はたくさんあるのです。
あ~それなのに……、この本ばかりがなぜウケる?
筆者は未だにその謎が解けず、読むたびに首をかしげています。
それでも声をあげて笑う赤ちゃん続出の絵本であることは間違いありません。
赤ちゃんにとっては、頭でなく心や体で感じる絵本なのかもしれませんね。
(3)『いないいないばあ』
「わぁ、懐かしい。私もこの本持っていた!」というお母さんもいらっしゃることでしょう。
それもそのはず、この絵本は発行部数が500万部を超える日本で一番売れている絵本なのです(※トーハン配布のパンフレット『ミリオンぶっく 2013年版』による)
大人も子どもも一緒に楽しめる「いないいないばあ遊び」をそのまま絵本にしたユニークで楽しい作品は、いつの時代の赤ちゃんもお気に入り。
読みながらお母さんも笑顔になる絵本です。
どの絵本も、簡単な概要を知るだけで心が温かくなりませんか?
赤ちゃんとの幸せな時間をもっと充実してくれる絵本だと思います。
一度、書店で手に取ってみてください。
【参考】
※ かがくいひろし(2007)『だるまさんが』 ブロンズ新社
※ 谷川俊太郎&元永定正(1977)『もこ もこもこ』 文研出版
※ 松谷みよ子&瀬川康男(1967)『いないいないばあ』 童心社
※ トーハン編集部(2013)『ミリオンぶっく 2013年版』 トーハン
※ 大橋悦子(2013)『絵本嫌いが1週間でなおる!読書アドバイザー大橋悦子式 ひざ読メソッド』 All About Books
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