絵本を選ぶときはどうしても、大人の目線で吟味してしまいがち。
たまには、子どもウケ抜群のシュールな作品にも手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、「なぜか子どものツボにはまるシュールな絵本」というテーマで独
自アンケートを実施し、先輩ママたちにオススメ作品を教えていただきました。
【1】うどんが自分で出前をする『うどんのうーやん』(ブロンズ新社:岡田よしたか作)
忙しいうどん屋さんに代わり、うどんが自分で出前をするという作品です。
「関西弁でとぼけたキャラのうーやんに大爆笑」(30代女性)というように、主人公のどこか抜けたキャラは大人も
愛さずにいられないでしょう。
【2】地面から伸びる不思議な手に引き込まれる『にゅーっ するするする』(福音館書店:長新太作・絵)
地面から伸びてきた手がいろんなものを引きずりこむ、ちょっと不気味な作品です。
「私は怖いんだけど、なぜか2歳の娘は大ウケ」(30代女性)というように、「にゅー!」「するする!」といった語感や、独特の絵が小さな子の好奇心を刺激するのかもしれません。
【3】ボロボロのノコギリの代わりに…『ノコギリザメのなみだ』(フレーベル館:長新太作・絵)
泣きっぱなしノコギリザメのおじいさんが、海のオバケにタコやサンゴを付けられたりするお話です。
「ノコギリをとられたおじいさんが『ただのサメでございます』と謙遜するシーンを息子がリピート…」(20代女性)というように、どこかおかしいオバケとのやり取りにお子さんもハマること請合いです。
【4】風船ガムを膨らませると…!『ねこガム』(福音館書店:きむらよしお作)
ガムを噛んでいる男の子が、予想もしない事態に巻きこまれる作品です。
「必死な男の子の表情がツボ」(30代女性)というように、奇想天外なストーリーと、迫力あふれる絵は、子ども心をつかむだけでなく、大人も童心にかえらせてくれそうです。
【5】風呂上りの男の子のぶっ飛びストーリー『すっぽんぽんのすけ』(鈴木出版:もとしたいづみ作 荒井良二絵)
裸の男の子が家の外に出て、ねこのみいちゃんを助けにいくというお話です。
「息子がすっぽんぽんのすけになりたがっちゃって大変…(苦笑)」(30代女性)というように、読んだあとに影響を受ける可能性があるので、お子さんがひょうきんなタイプなら覚悟してから読みましょう。
【6】登場人物は「色」!? 『あおくんときいろちゃん』(至光社:レオ・レオーニ作・絵 藤田圭雄訳)
あおやきいろなどの色をしたシンプルな
ちぎり絵で、友情や家族愛を伝える作品です。
「見た目はただのマルなんだけど、子どもは感情移入できちゃうんですね」(20代女性)というように、カタチをもたない色だからこそ、心に訴えるものがあるのかもしれません。
【7】保育園に預けられた男の子がなんと…『あーんあん』(福音館書店:せなけいこ作・絵)
登園後、泣き通しの男の子が魚になってしまうお話です。
「息子は、絵本の男の子に自分を重ねているみたい」(20代女性)というように、わが子の心情に寄り添いながら読み進めると、温かいふれあいの絵本タイムを楽しめるかもしれません。
【8】登場キャラのセリフが全部同じ『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』(偕成社:五味太郎作・絵)
虫歯のワニと、その治療にあたる歯医者の心理を、「こわいなぁ」などと、同じセリフで表現する言葉遊び絵本です。
「ワニと歯医者さんで声色を変える演出力が必要」(30代女性)というように、同じセリフで両者の心情を表現するので、読み聞かせのスキルも上がりそうです。
【9】不思議な世界一周の旅『ゴムあたまポンたろう』(童心社:長新太作)
頭がゴムの男の子が、いろんなものにぶつかりボールのように飛んで行く作品です。
「私は、すんなり設定を受け入れられなかったけれど、息子にはどストライクだったみたい」(30代女性)というように、
固定観念を捨てれば、子どもと一緒に笑い倒せるかもしれません。
(外山武史)
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