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子どもが自然と自ら身支度をやりたがるようになる「魔法の一言」

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子どもが成長すると、どんどん「自分の準備は自分でできるようになってほしい!」と思うようになりませんか? 


でも、どうすればスムーズにやってくれるようになるのかが難しいところ……。 


そんな子どもにやる気を出させたくて悩むママにピッタリなのが、「自分で準備ができる、自分で準備するのが当然の、一人前の人として扱う」という接し方。 


これは、チャイルドコーチングアドバイザーの黒澤浩樹さんが著書『「自分で考えて行動できる子」に育てる本』で薦めているもの。 


実際、筆者はもうすぐ4歳になる娘にこの接し方を試して効果があったので、ぜひみなさんにも試してほしいです! そこで、具体的な接し方を以下からご紹介します。 



■子どもが準備を進めるために必要な4ステップ


子どもが自分で準備できるようになるため、”一人前の人として扱う接し方”はステップが4つあります。 


(1)「自分で準備するものだ」という認識を持つ 


(2)何をやるべきか、を考える・思い出す 


(3)どのようにやれば良いか、を考える・思い出す 


(4)実行する 


こうやって文章で見ると、簡単そうですよね。


しかし、実行までのハードルはそんなに低くありません。 


黒澤さんは「子ども自身にこれらの能力・スキルが充分にあったとしても、実際には各ステップで止まりがちで、放っておいては準備が進まないもの」と言っています。 


それで、そんなときは子どもの準備が進むような声かけが大事。


言葉ひとつでうまくいくので、止まったら次の一言を口にしてみてください。 



■まずは「自分で準備してもいいよ」の声かけを


筆者の娘は、「服や靴を脱がせてほしい」と言うことが多いです。


もちろん4歳前なので一通りは自分でできるのですが、小さい頃いつもやってあげていたので、まだあまり「自分でやる」といった認識が足りないのかもしれません。 


先日も、家に帰ってきたとき、娘の動きが玄関で止まっていました。


玄関で、「靴を脱がせてほしい」と言っているのです! 


こんなときは、黒澤さんによると「自分で準備してもいいよ」の一言がいいとのことなので、使ってみました。 


するとなんと、何も言わずに自分で靴を脱いで部屋に入ってきたんです!


今まで散々、玄関で騒いでいたのに、スッと自分で脱ぎ始めたので、大変ビックリしました。 


たまたま、その場にいた主人も「今の言葉、何?」と驚いたほど。 


この声かけによって、「自分で準備するものだ、ということを思い出させることができる」そう。


普段の生活で使っていそうで、意外と使っていない言葉ですよね。 



■「手伝っちゃ悪いよね?」の一言も効果絶大!


続いて、朝の着替えのとき。今度はシャツやズボン、靴下を並べたところで動きが止まっていました。 


黒澤さんは、著書の中で「”自分でできること”というキーワードが、何をやるか、どのようにやるかを思い出させます」と言っています。


そのため、「●●ちゃんが自分でできること、手伝っちゃ悪いよね」がいい声かけなのだそう。 


それで、止まっている娘にこの声かけをしてみました。


すると、「これは、こうだよね?」と洋服の前後や着る順番を確認しながら、自分でやり始めたのです!


そして、一通り自分で着替えをすることができました。 


普段言いがちな「自分で着替えなさい」では、納得できなくて反発してしまうんですよね。


泣き始めて全く準備が進まず、イライラしてしまうといった悪循環を防ぐためにも、この声かけは効果的ですよ。 



■時間がないときは「困ったら言ってもいいよ」を


それでも、うまくいかないこともあると思います。


とくに朝は時間が限られているため、子どもが自分自身でやるのを待っている時間がないかもしれません。 


そんなときにベストな一言は、「どうしても困ったら、言ってもいいよ」です。 


これがいい理由は、「基本的には自分でできるよね、との信頼感を伝えつつ、イザという時には助ける姿勢を見せて安心させます。やり方に自信が持てない時・頭ではわかるけど体が動き出せない時の励ましになる」からだそう。 


いい言葉だと思いませんか? 


ただし、これで子どもが自分で準備することができたからといって「すごい!」「偉い!」と褒めるのは控えましょう。 


「褒めておだててやらせる方法もあまりお勧めしません。確かに準備は進みますが、あっという間に”褒められるからやる” ”褒められないとやる気が出ない”という状況へ子どもを導いてしまいます」 


実際、筆者も娘が自分で準備できたとき、「すごい!」と褒めていました。


これにより、何かできたときに必ず「”すごいね”は?」「”偉いね”は?」と聞かれるようになってしまっていたんです。 


黒澤さんの言う通り、これは褒められることを目的にやっていますよね……。


褒めるのではなく、”喜ぶ”。


簡単なようで意外と難しいことですが、これから心がけていこうと思いました。 



上記4つのステップを意識して、3つの声かけをさっそく始めてみませんか?


たったこれだけで、おでかけ前のガミガミは減るはず! 


黒澤さんによると、「こうした接し方を続けていれば、子どもは”自分でできる” ”自分でやる”領域をどんどん広げていきますよ」とのこと。


自主性を育てるために、大事ですよね。 


ちなみに、『「自分で考えて行動できる子」に育てる本』には、他にも役に立つアドバイスが満載なので、自立が気になるママはぜひ読んでみてください! 



【参考】 
※ 黒澤浩樹(2013)『「自分で考えて行動できる子」に育てる本』 アルマット 







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